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橘玲の新書『臆病者のための億万長者入門』の第5章『「マイホーム」という不動産投資』で、興味深いテーマが論じられている。

「マイホームと賃貸、どちらが得か」に決着をつける

金融業界では誰もが当たり前だと思っていながら、暗黙の了解のうちに「それは言わないことにしておこう」と決めていることを、「一介の文筆家で業界とはなんのかかわりもないから好き勝手なことが書ける」という橘玲の分かりやすい解説が冴えわたる。

市場がじゅうぶんに効率的ならば、マイホームと賃貸のどちらを選んでも損も得もないように不動産価格と賃料が決まるはずだ。
もちろん市場は常に効率的とは限らないが、利に聡い企業の多くが賃貸を選んでいるということは、いまの日本では賃貸の方が得になることを示唆している――信じられないだろうが。

そう、橘玲は賃貸に軍配を上げているのだ。

さらにリスクの観点から、賃貸の優位性を具体的に述べている。

不動産を借りているだけなら、地価が暴落しても、隣に暴力団やカルト宗数団体が引っ越してきても、津波で家が流されたり地盤が波状化しても、なんの問題もない。

不都合があれば賃貸契約を解除して出て行けばいいだけだからだ。

それに対して不動産を所有していると、こうしたリスクのすべてに自己責任を負わなければならない。その代償として、地価が上昇したときにその果実を手にすることができるのだ。
このように考えれば、リスク耐性の高い企業やファンドが不動産を保有し、リスク耐性の低い個人はそれを賃借した方が経済的に合理的だ、ということになる。

このように消費者にとっては、マイホーム(購入)ではなく、賃貸を選択することが経済合理性があるのだが、それでは不動産開発会社の商売にならないので、世の中では「マイホームの夢を叶えましょう」というキャンベーンが展開されているのだと結論づけている。

そして、「賃貸よりマイホームが得だ」という“常識”は、「借金して投資した方が得だ」という話を言い換えただけであり、このような詭弁がまかり通るのは「借金は得ですよ」では売り文句にならないからだと指摘。

借金のリスクを、巧妙に隠すことで、「賃貸は損、マイホームは得」という神話が誕生したと解説している。

そのほかにも本章では、『「家賃保証」という空約束』とか、「不動産の営業マンは賃貸を選んでいる」といった、業界関係者が暗黙の了解のうちに「それは言わないことにしておこう」と決めているようなことを、白日のもとにさらしている。




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