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 先に行った車に関するアンケートの集計がようやくまとまった。忙しさにかまけてついつい集計を先延ばしにしてしまった。「車を捨てる気はないか」「CO2を撒き散らす罪悪感はないか」など失礼な質問がたくさんあったにもかかわらず快く回答してくれた皆さんに感謝したい。

 回答者は予想をはるかに超える31人にも上った。平均年齢は36歳。車の購入金額は約344万円。ローンありは約29%。毎月のガソリン代は約1万2000円。車検代は約12万円。保険代は約6万円。買い替え頻度は5年に1回。駐車料金は7200円(自宅は無料としたが、自宅の購入費、固定資産税、都市計画税を考慮すればただではない)。このほか、車の保有税は3~5万円ぐらいだという。

 この結果について、大向こうを張って「クルマ社会」を批判するつもりはない。車がなくては生活できない世の中なのも事実だと思うし、車を生業にしている人もたくさんいる。ましてや記者は「車」の「ク」の字も理解できないほどのド素人だ。

 それでも、分譲住宅市場を取材フィールドに置く記者としては「首都圏で住むには車(自家用車)は必要ない。車を捨てれば、あと一部屋広いマンションが買える」といわざるを得ない。バブルが崩壊して20年。地価が下がり、設備仕様も格段に向上し取得環境も整っているにもかかわらず、住宅の基本的な質である居住面積はそれほど広くなっていない。耐震性に問題があるとされる旧耐震の住宅は東京都だけで約60万戸もある。居住性が向上しないのは、住宅需要層の所得が伸び悩むどころか減少傾向にあるのが主因だろうが、ここは自己防衛するしかない。

 回答者の車を保有する年間コストをはじくと平均105万円となった。40年間乗ると仮定すると約4200万円だ。郊外マンションが1戸買える値段だ。年間50回乗るとすると1回当たり2万1000円だ。買い物やレジャー1回当たりいくら消費するか分からないが、仮に2万円とすると、同じ値段だけ運搬コストをかけていることになる。1匹100円のイワシは200円になる計算だ。アンケート結果は「それでも車を捨てませんか」という見出しにぴったりではないか。

 「死ぬ思いをしたか」の設問については驚くべき結果が出た。「ある」と答えた人は12人にも上った。3人に1人の割合だ。「何回もあり」と答えた人もいるから、車に乗ることは死と背中合わせであることが分かる。回答者から猛反発を食らいそうだが、記者は、この「死ぬかもしれない」「殺すかもしれない」という死の恐怖を金額に換算すると数億円から数十億円だろうと推測する。

 回答者には「そもそも人生生きていくことも同じ位のリスクがある」「いつどこで何が原因で死ぬかわからないのに車の事故を起こすリスクだけをお金に換算することは馬鹿げている」「家族を失うとか、自分が加害者になるという社会的リスクに関しては、自動車に乗っていようがいまいが降りかかるリスクで同列にはできない」と反論した人もいるが、交通事故に遭う確率などは保険会社がしっかり調査して保険料率を決めているはずだからここでは書かないが、車を運転する人の事故に遭う確率は車に乗らない人が事故に遭う確率よりはるかに高いことは論を待たない。

 「車を捨てる気があるか」については、「75歳になったら捨てる」「少しはある」という回答もあったが、「捨てるという表現も偏りすぎ。雇用とか、日本の経済とか、きれいごとでしょ。野球に行くにせよ、どうやって行くの?」などの手厳しい批判を浴びてしまった。ほとんどの回答者は「捨てる気」はないようだ。

 「人が優先」の考え方には、ほとんどの回答者から同意する答えを得られたのは救いだった。ただ、「車優先の気持ちがドライバーにあるように思う。歩行していると怖い」という意見もあるように、車は走る凶器になりかねないことを運転手はいつも念頭に置くべきだろう。

 「カーシェアリング」についても概ね好意的な回答があった。「可愛い女の子とシェア出来るのであれば、賛成」という冗談もあったが、「拠点が増え、短時間での利用や予約しなくていい仕組み、乗り捨て、若しくは他の拠点に置いてこられるようになれば是非利用したい」という具体的な提案もあった。

 「電気自動車」についても、環境対策として評価する回答者が多かった。「充電池の能力が更に向上し、価格も廉価になってくれば、環境にも優しいし、普及が早まるのではないか」という声が回答者すべての声を代弁しいているのではないか。

◇     ◆     ◇


 国交省のデータによるとわが国の道路の総延長は126万8743キロメートルだ。法面などを含めた道路敷の総面積は約1万211平方キロメートルだ。これは国土面積約38万平方キロメートルの2.7%だ。岐阜県の1万621平方キロメートルに匹敵する。約7割が山林というわが国の国土にこれほどの道路網を整備するのも驚きだが、8割近くはコンクリート舗装になっている。未舗装のでこぼこ道に氷が張り、雨が降ると泥跳ねを傘で防ぐ光景は昔話になってしまった。

 話は横道にそれるが、日本で2番目に広い濃尾平野には水害を防ぐため地球を10周もする水路・水門が整備されたという。濃尾平野に生きる人々は高台に逃げることなどできなかった。気の遠くなるような作業を数百年にわたって続けたおかげでわが国有数の穀倉地となった。ここにも自然の脅威を「いなす」という英知がある。

 わが国はわずか100年の間に「原爆」と「原発」によって、取り返しのつかない事態を招いた。ここで立ち止まって来し方行く末を考えるときだ。「車は男のロマン」「豊かな生活が送れる」も結構だが、公共交通システムを再構築し、使い勝手のよいカーシェアリングを開発して、マイカーなしでも「野球に行ける」環境を整えるときだと思う。




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