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社員の生産性よりも対外的なイメージを優先している典型。楽天に入社する人はエリートではないので、はっきり言って英語の強制は不可能である。

楽天 英語決算発表の大笑い

日本語で聞くとジェスチャーで…

 楽天の三木谷社長の“英語かぶれ”は相変わらずだ。5月の決算発表で、社内公用語を英語にすると宣言し、12年度末までに、全社員約6000人の英語での意思疎通を目指すとしている。
 5日に行われた10年12月期の第2四半期決算発表も英語だったが、不自然なほど社員は緊張していた。
 1階の受付で手続きをすると、社員が上層階にある会見場まで誘導してくれた。案内されたエレベーターの中には英語のフロア案内マップが、いかにも来客に向けて“社内英語化してます”をアピールするように張ってある。
 エレベーター内にいる社員に、「社内の会話は、もう英語ですか」と日刊ゲンダイ本紙記者が日本語で問いかけた。
「……」
 社員は、まっすぐ前を向いたまま微動だにしない。もう一度聞いたら、ぎこちないジェスチャーで何か伝えようとしているが、こちらはまったく分からない。
「もしかして、英語しかしゃべっちゃいけないのですか」と問いかけると、彼は大きく頭を上下に振りうなずいたのだ。
 別の社員は「こちらからは何も申し上げられないことになっているんです……」とボソボソと返すばかりだ。
 会見場に入ると、「三木谷社長の語学力が気になってきました」という外国人記者もちらほらいたが、9割くらいは日本人。その日本人に対して英語の会見が始まった。
「英語だけの強制的な環境を作っています。1年から1年半で、全員が流暢(りゅうちょう)な英語を話せるようになりますよ。私は楽観的に考えてます」(もちろん英語)と満足げな笑顔を見せる三木谷社長だったが、会場の記者は同時通訳用イヤホンで聞いており、本人のニュアンスは伝わらない。日本人同士のやりとりなのにバッカみたい……。
 帰りのエレベーターの中も、同じように無言の別の社員が立ってるだけ。
 肝心の決算は、売上高は対前年同期比17.4%増の1641億800万円、営業利益20.6%増の282億4700万円で好調。せっかくの好業績だったのに沈黙の社員が多く記者の質問も心なしか控えめで、会見場はまるで活気がなかった。
 それにしても、英語がしゃべれないからとジェスチャーしてみせたり、ボソボソと話す社員ばかりでは今後が心配だ。
 この企画はどう考えてもムリがある……。

http://www.gendai.net/articles/view/syakai/125652
2010年8月6日 掲載




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